居住用賃貸マンションを退去するにあたり、タバコによる汚れがクロスに付着しているとして、壁クロスの張替費用を敷金から差し引かれてしまいました。この張替費用は賃借人が負担しなければならないものでしょうか。
タバコによる汚れがクロスに付着した場合には、クロスの張替費用を敷金から引かれたとしてもやむを得ないと考えられます。
賃借人が賃借物件を退去する際、どの範囲において原状回復費用を負担しなければならないのかについて、一般的には、通常の使用に伴う損耗(通常損耗)を回復するための経費は賃料に含まれるものであって賃借人が負担すべきものではないとされ、他方、通常損耗を超える汚損・損傷(特別損耗)については、賃料の支払いと対価関係になく、賃貸人の負担により修理や交換をしなければならないとされています。
裁判例によると、タバコのヤニによるクロスの汚損については、汚損の程度によりますが、通常の使用に伴う損耗とは判断されず、賃借人の負担により原状回復しなければならないとされている事例が多いようです。
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賃貸借に関するよくある質問一覧
- 所有している建物を居住用で賃貸しています。半年程前から賃料の支払いがなく、借主は当該建物には住んでいない様子であり、居所も分かりません。賃料の不払いがあるので賃貸借契約を解除して、自力で当該建物内の残置物を処分しようと考えていますが問題ないでしょうか。
- 居住用賃貸マンションを退去するにあたり、タバコによる汚れがクロスに付着しているとして、壁クロスの張替費用を敷金から差し引かれてしまいました。この張替費用は賃借人が負担しなければならないものでしょうか。
- 賃貸人から急に家賃を値上げすると言われました。値上げされた家賃を支払わなければならないのでしょうか。
- これから居住用マンションを貸す予定なのですが、5年後には必ず退去して欲しいと考えています。どのような契約にすればよいでしょうか。
- 居住用建物を貸していますが、期間満了に伴って退去して欲しいと考えています。その場合に、何か注意すべき点はありますか。
- マンションを人に貸していますが、借主が家賃を6ヶ月間支払っていません。賃貸借契約を解除することができますか。
- 私が借りている家について、家主から、老朽化が激しいので賃貸借契約の更新はできないと言われ、立ち退きを求められています。 私はまだこの家に住み続けたいのですが、老朽化が理由だとすると、立ち退かなければならないのでしょうか。 また、立ち退くにしても引越費用が用意できません。どうすればよいでしょうか。